トランプ大統領、鉄鋼とアルミニウム輸入に25％の関税を課すと発表、市場は反発

この動きは貿易政策の大きな転換を意味し、すでに世界の金融市場で反響を呼んでいる。

‍

日曜日にフロリダからスーパーボウルのためにニューオーリンズに向かう途中のエアフォース・ワンで、トランプ大統領は記者団に「米国に入ってくる鉄鋼には25％の関税がかかる」と述べた。アルミニウムについて聞かれると、「アルミニウムもだ」と答えた。

‍

市場の反応

‍

この発表により、月曜日の市場前取引で米国の鉄鋼会社の株価は急騰した。ピッツバーグのU.S.スチール買収に関心を示しているクリーブランド・クリフスは8％の急騰。U.S.スチールは5％上昇し、ニューコアは8％近く、スティール・ダイナミクスは6％上昇した。

‍

トランプ大統領はまた、週明けに「相互関税」を導入する計画を再確認した。この関税は、米国製品に関税を課している国からの輸入製品を対象とする。この政策は貿易に対する積極的な姿勢を示すもので、減税と規制緩和に重点を置いていたトランプ前大統領の任期からの顕著な変化である。トランプ大統領は、関税を貿易上の譲歩を交渉するためのツールと位置付けているが、関税が政府の財政赤字を削減するための歳入源となる可能性も示唆している。

‍

経済への影響とインフレ懸念

‍

金曜の金融市場は、トランプ大統領の最初の相互関税発表を受けて下落した。また、消費者心理調査で貿易政策への懸念が高まり、その結果インフレ率が上昇すると回答したことから株価も下落した。同政権は、鉄鋼とアルミニウムの関税、および相互関税の広範な範囲について、まだ具体的な詳細を明らかにしていない。

‍

以前、トランプ大統領はカナダとメキシコの全商品に一律25％の輸入税を課すと脅していたが、先週その実施を30日間停止した。しかし、中国からの輸入品には10％の関税をかけるとした。これとは対照的に、テムやシェインのようなファストファッションの小売業者に多い小包装品については、これまで関税が免除されていたこれらの貨物に関税を課す方法を税関当局が開発するまで、関税を延期すると発表した。

‍

グローバルな対応

‍

この発表は、世界の貿易相手国の間で直ちに懸念を引き起こした。韓国の崔相黙（チェ・サンモク）大統領代行は月曜日、外交政策と貿易のトップ会談を開き、関税が韓国の産業に与える潜在的な影響を評価した。

‍

韓国財務相を兼務する崔氏は、具体的な戦略は明らかにされなかったものの、可能な対応策を関係者と協議した。このニュースは韓国市場を動揺させ、主要鉄鋼メーカーのポスコと現代製鉄は月曜日の取引開始とともに株価が下落した。韓国は昨年1月から11月にかけて約48億ドル相当の鉄鋼を米国に輸出しており、この間の世界鉄鋼輸出の14％を占めている。

‍

これらの新たな関税措置を受けて世界の貿易情勢が変化する中、企業や投資家は今後の政策動向を注視していくことになるでしょう。これらの変化が世界の産業や経済にどのような影響を与えるのか、Markeliticsの最新情報にご期待ください。

‍

Powered byMarkelitics.com

‍